私の生前整理

毎年恒例のおうちレッスンマスターによるブログリレー。今年はオトナ女子の文化祭実行メンバーも参加しての異業種のブログリレーとなっていて色んな考え方に触れることが出来そうです。るんるんは毎週土曜日更新です。お付き合いください。
今週のテーマは『生前整理』です。

何を隠そう私は　一般社団法人生前整理普及協会の2級認定指導員です。
勉強しようと思ったきっかけは父とのお別れの時の経験からです。

私の生前整理への考え方をお伝えできればと思います。

余命宣告されたのに

14年前父は膵臓がんでこの世を去りました。
ある日突然背中の痛みを訴えって病院に行くと、大きな病院に行くように言われ、検査の結果余命3ヶ月と診断されました。その時父はまだ現役で商いを営んでいて、まだまだ叶えたい夢も沢山ある人でした。

余命宣告を受けて平気なハズは無いのだけれど、気丈に受け止め最期まで生きることへ意欲満々で治療に臨んでいました。
そんな父に私たちは、父の死後の事を聞くことができませんでした。
例えば自分の訃報を誰に伝えて欲しいのか？（父の学生時代の交友関係が分からなかった）
葬儀はどんな風に行えばいいのか？等

生きるために頑張ってる人には聞けませんよね。

父は結果的に余命宣告を受けてから1年程生きることができたのですが、その間一切死後の事を聞けずにいました。

なので今でも父にとって納得のいくお別れになったのか考える事もあります。
もっと元気な内に色々なことを聞いておけば良かった後悔しました。

保険の見直しをしたときに

我が家の保険を今後の人生のために全て見直した時があったのですが、特約をつけるか付けないかを夫と話した時に、
「癌になったら」とか「もしまだ子供が学生のうちに死んだら」とか、とても元気なはずなのに気が重くなってしまって、不安になって色んな特約を付けてしまいそうになりました。
見直した経緯をもう一度考え直し、シンプルな保険で保険料を抑えたものにすることが目的だったので、ファイナンシャルプランナーさんに相談して決めることができました。

そのきっかけから病気になってから、年をもう少しとってからではなく、自分が元気な内に整理しておこう。
そんな気持ちになりました。
自分の寿命なんて分からないもの。
後悔の無い人生にはできないかもしれないけれど、後悔の少ない人生にすることはできる。

生前整理は何のためにするのか

残される家族の為に。
精一杯人生を生き切る自分の為にするものだと思います。
整理するって本当に体力が要ります。
若い時からする方が、正しく早く判断ができるから、すぐやった方が良いというのが私の考え。

よく、私が死んだら全部捨ててくれたらいいからって仰る方がいらっしゃいますが、
生前整理の講座内で「自らが集めたものは自らが整理する」という言葉があるのですが、本当にそうだなって思います。
とっても大変な作業を大切な家族にさせない。

私が生前整理をして気付いたこと

家族が困らないように、書類の整理をしお金の整理をしここに全て入っているからと夫に共有しました。子供にも保険関係の書類はココにあるよと家族に共有しました。
自分が恥ずかしくないように、過去の日記や写真は厳選し処分しました。
生前整理を進めていくと自分の行きたかったところや、やりたかったことが明確になっていき結果的にまだまだ死ねない！って元気になりました。

生前整理ってこれからの自分の人生を豊かに生きるために必要だなって思いました。

ただ物を整理するだけではなく、私の愛する家族に自分の思いを伝えることが本当の生前整理だと感じました。
日頃から感謝は言葉にし、愛してることを伝え、私はいつも幸せだと伝えることが私にとっての生前整理だと思っています。
今、夫の母が生前整理を頑張っています。（ブログにも書いてるのでぜひ数字をタップしてご覧ください①　②）
とても元気になって更に意欲が増してきました。